「象の消滅」のことなど

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現代短歌の面白さ

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「NHK短歌祭」(NHKホール)。ちょっとしたご縁で、お誘いがあった。現代短歌は好きだ。それにしても、森羅万象日常の細部に至るまで歌われている。すべて歌なのだ。良い時間を過ごせた。帰りの代々木公園の夕日が凄かった。

私の大賞

・避難所のどこに置くのか通信簿見せたい母のいないその子は

どこかに置かれたか、あるいはしまわれてしまった通信簿 それはその子のアイデンティティーに深く関わるこの切なさは母を早く亡くしたわが身に刺さっくくる。

・「家」の字の中に住んでたかたつむり流さぬようにして墓洗う

墓参りとは、実に様々な思いを惹き起すものだが、それはほんのちょっとした情 景によってもたらされる 

・シャガールと魁夷の馬が天駆ける国境のなき空のたまゆら
(近藤芳美賞より)

ジョン・レノンの"イマジン"に通じるものがある シルクロードの旅に国の境はない
 佐佐木幸綱氏の
"朝焼けの空にゴッホの雲浮けり捨てなばすがしからん祖国そのほか" 
に通じると思う 

もう一句挙げるとすれば
・百均のレインコートを元通り畳むあなたは何かに耐える(二席より)

百均という単位のリアリティーがつかみ難いが、レインコートを元通りに畳むという単純行為であればこそ耐える孤独が伝わってくる。 この時男は世界向き合っているのであろう 。

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 実に多様な世界と人とをうたった短歌があり、短歌は何でもありだということと、短歌は文字の文化であると同時に言葉(読む=聴く)文化だと改めて思う。それだけに詠むのは難しい。


もう一つ。
抒情と美しく、且つ厄介なものである。国家は抒組織しようとする。国家による抒情を拒むことにおいて成立する表現がある。現代短歌の原点がそこにあると思うのだが、どうだろう。

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帰路、代々木公園の夕陽が凄かった。
短歌的だと思った。

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